「要点解説」中古住宅を購入するメリット・デメリットとは?

目次
中古住宅を購入するメリットとは?
1.価格が新築住宅よりも安い
中古住宅のメリットとして、一番に挙げるべき点は、やはり必要な費用の安さに尽きるでしょう。
国土交通省による住宅市場動向調査によると、住宅購入時における資金総額の平均は注文住宅が3,614万円で、分譲住宅が3,597万円と、どちらも3,000万円を超えています。
しかし、中古住宅の場合は資金総額の平均が2,192万円と『1,500万円弱』も安いのです。
中古住宅を購入し、たとえ住宅をフルリフォーム(リノベーション)したとしても、かかる値段の相場は500万円~700万円程度です。
つまり、大規模なリフォームを施し、新築同様の内装や外装に作り替えたとしても、必要な金額は新築住宅の8割程度にしかなりません。これは大きなメリットといえるのではないでしょうか。
2.敷地が広く、家にゆとりがある場合が多い
中古物件を購入する場合、一般的にはなるべく築浅のものが好ましいとされています。
築浅であればあるほど建物自体の劣化が少なく建物の資産価値が高いですし、税制面での優遇措置を受けることができる場合もあるからです。
一方で、30年程度のやや古い物件にも実は大きなメリットがあります。
それは、敷地が広く、家にゆとりがある場合が多いという点です。
30年前は人々の家族構成やライフスタイルが異なっており、複数の世代にまたがって同居することも珍しくありませんでした。
さらに、1972~1974年にはベビーブームが起こり、家庭に子どもが複数いることも普通のことでした。
そのため、その頃に建てられた住宅は、大人数の家族が住めるように今と比べると広くゆとりのある設計になっているのです。
3.リフォームにお金をかけて、自分の好みどおりの部屋を作れる
価格の安さに次いで、中古住宅のメリットとして挙げたいのが「理想の部屋を安くつくる事が可能」であるという点です。
中古住宅ならリフォームやリノベーションを行ったとしても、当然新築の注文住宅より断然安く仕上げることができます。
同じ価格帯であっても、中古住宅を購入してリフォームやリノベーションを施すほうが、自分の好みに合った家を手に入れやすいでしょう。
ただし、予算に余裕がある場合には、中古住宅をリノベーションするよりも、新築の注文住宅の方が安くなってしまう場合もありますので、どちらが本当に安いのかはきちんと計算する必要があります。
中古住宅を購入するデメリットとは?
1.構造部分の老朽化や経年劣化を確認するのが難しい
中古住宅を購入するにあたって、「古くなっている部分はリフォームすれば大丈夫!」と考えてはいませんか?
家の基礎部分や柱、梁などの構造部分はリフォームでは修繕することができません。
また、木造である場合にはシロアリや腐食のチェックが必須となります。
気になる場合には、購入する前に売り主に依頼をして、自分の目で確認させてもらうか、専門家による調査(ホームインスペクション)をしてもらうことをおすすめします。
2.住宅設備が旧式
キッチン、お風呂、トイレなどのビルトイン設備はどうしても古いものになってしまいます。
新しい設備を導入する場合にはどうしても大規模な工事が必要になりますのでお金も時間もかかることになります。
ただし、中古住宅の場合には自分の目で見て確認できるということが大きなメリットですから、自分が納得して使える家を選べば問題はないでしょう。
3.メンテナンス費用の積み立てが必要
家のメンテナンスは大体10年に一度が目安とされています。
新築住宅を購入した場合には10年後に備えて貯蓄を始めればよいですが、中古の場合には前回のメンテナンスがいつ頃かきちんと確認をして、どのくらいの期間でどれだけの貯蓄をしなければいけないか計算しなくてはいけません。
もし、購入直後がメンテナンスの時期となれば、物件購入費用の他にメンテナンス費用も用意しなくてはならないということです。
事前にメンテナンスの時期を確認をして、必要なお金や貯金計画を見積もっておくと良いでしょう。
私もリフォームで若返りたいわ
お家ママ