ツーバイフォーの住宅は床下のシロアリ被害に要注意?その理由を解説します

目次
ツーバイフォーの住宅が床下トラブルに見舞われやすい理由とは?
ツーバイフォー構造とは、壁・床・天井の6面で建物を支える工法のことです。
大工さんによる手作業が少ないので、短い工期で完成するのが特徴です。
枠組み壁工法とも呼ばれ、同じ木造住宅の木造軸組み工法よりも強度があると言われています。
「ツーバイフォー」という名前は、2インチ×4インチの規格材を多く使用していることから名づけられました。
先述のとおり、強度があり、耐震性にもすぐれていると言われています。
実際、1995年の阪神淡路大震災でもツーバイフォー住宅の倒壊はありませんでした。
そのため、現在、日本では年間約10万戸、全世界では約200万戸~250万戸が供給されています。
しかし、いくらツーバイフォーであっても、木材を使用しているのでシロアリの脅威から逃れることはできません。
きちんと対策をしなければ、やがてあなたの家はシロアリに蝕まれてしまいます。
さらに、タチが悪いことに、ひとたびシロアリ被害が発生すれば、通常の工法の家よりも大事に至ることが多いのです。
こちらの記事では、ツーバイフォー住宅がシロアリ被害に遭いやすい理由について解説します。
ツーバイフォー構造の家がシロアリ被害に弱い理由
ツーバイフォー構造の家はパネルで家を支えるためシロアリ被害に遭いやすい
ツーバイフォー構造の家は木質のパネルで建物の重量を支えています。
つまり、パネルで家が隠れてしまっている状態のため、普通の木造住宅とは違い、床下から構造材を見ることができません。
そのためシロアリ被害が発生しても、外側からでは被害の状況がわからず、調査のためだけに内装材や外装材とともに、パネルをはがす必要が出てきてしまいます。
パネルをはがす作業には手間や予算がかかるので、シロアリの予防や調査が後回しになりがちです。
そのためシロアリ被害が重症化してしまいがちなのです。
ツーバイフォー構造の家はシロアリ被害発生後の工事も大掛かりに
ツーバイフォー構造の家は、シロアリが発生したあとの工事も大掛かりになってしまいます。
通常の木造住宅であれば、柱1本単位で補修や交換をおこなうことができますが、ツーバイフォー住宅の場合、パネル全体を剥がす必要が出てきます。
そのため、先述のとおり、工事が大掛かりになり、工事費も高くなってしまうのです。
ツーバイフォー構造のメリット・デメリットを踏まえたうえで家を購入しよう
ツーバイフォー構造は耐震性にすぐれていることから、自分の家に採用している方も多いはずです。
確かに、冒頭でご紹介したように、阪神淡路大震災ではツーバイフォー構造の家で倒壊した例はありませんでした。
しかし、ひとたびシロアリが発生し、床下や柱などが被害を受ければ、家の耐久性はガタ落ちしてしまいます。
ツーバイフォー構造のメリット・デメリットをきちんと踏まえたうえで、家の購入を検討してみてはいかがでしょうか。