「しろあり防除施工士」って?しろあり防除施工士の資格を持つ業者を選ぼう

シロアリ駆除は、床下の見えないところでの作業がメインなので、しっかりと施工をしてくれる業者を選びたいですよね。
信頼できる業者を選ぶポイントの1つとして、「シロアリ駆除のための資格を持っているか」が気になるところです。
実は、シロアリ駆除を行うには、資格は必要ではありません。
しかし、シロアリ駆除に関する一定の知識と技術のある人のみが取得できる、「しろあり防除施工士」という資格が存在します。
取得は必須ではないものの、この「しろあり防除施工士」の資格を持つ業者であれば、安心して駆除を依頼できます。
今回は、そんなシロアリ駆除の資格についてご紹介します。
シロアリ駆除の資格は「しろあり防除施工士」
シロアリ駆除の専門資格は「しろあり防除施工士」というものです。
公益社団法人日本しろあり対策協会が定める資格で、現在まで15,000人以上の有資格者が輩出されています。
しろあり防除施工士は、下記の5つのポイントで、安全かつ確実な施工を行うとされています。
シロアリ・腐朽・木材・薬剤・建築・防除施工に関する知識を持っています
防除施工標準仕様書に則った確実な施工を行います
協会が認定した薬剤を使用して施工します
安全管理基準を遵守し、安全な施工を行います
シロアリ防除をとりまく最新情報を学んでいます
シロアリ駆除の1年~4年以上の実務経験があり、かつ試験に合格した人だけが、しろあり防除施工士を名乗ることができます。
試験では、シロアリ・腐朽・木材・薬剤・建築・防除施工に関する知識が問われます。
しろあり防除施工士にシロアリ駆除を依頼すれば、経験と専門知識に基づき、防除施工標準仕様書にそった、安全で確実な施工をしてもらえます。
シロアリ駆除には資格は必須ではない
実は、シロアリ駆除を行うのに、しろあり防除施工士の資格は必須ではありません。
事業としてシロアリ駆除サービスを行う上で、しろあり防除施工士の取得は、あくまでも「任意」での取得となります。
無資格でも、法律的には問題なく、シロアリ予防や駆除の施工をすることができるのです。
そのため、しろあり防除施工士を取得していないシロアリ駆除業者も多数存在します。
しろあり防除施工士の資格を持つ業者を選ぼう
シロアリ駆除業者は、数多くあるので、その中からどうやって優良な業者を選んだらよいのか、迷ってしまいますよね。
きちんと効果のある駆除をしてくれるか、高額の費用を請求されないか、業者選びに関する心配は尽きません。
そこで優良な業者を見分ける1つのポイントになるのが、しろあり防除施工士の資格の有無です。
施工するスタッフや点検員が有資格者であれば、施工の質は安心です。
無資格のシロアリ駆除業者で起こりうるトラブル
資格を持たない業者がシロアリを駆除すると、トラブルを引き起こしやすくなるのが事実です。
具体的にどのようなトラブルが起きやすいのか見ていきましょう。
大きく分けて以下の3つです。
- シロアリ駆除効果が低い
- 薬剤による人体への影響が出る
- 金銭的に大きな負担になる恐れがある
シロアリの駆除を効果的に行うには、シロアリの生態や、薬剤に関する知識に基づいて、薬剤の種類や散布方法を選定することが必要です。
薬剤の選定や散布方法が適切でないと、隠れた場所のシロアリを駆除できていなかったり、シロアリの巣を広げてしまったりということが起こります。
シロアリ駆除に使用する薬剤には、殺虫成分が含まれています。
近年は環境規制により、人体に有害な薬剤が使われることは少なくなっています。
しかしながら、適切な散布方法をとらないと、作業中や作業後に居住者が気分を悪くしてしまうといった、人体への健康被害が生じてしまします。
しろあり防除施工士であれば、日本しろあり対策協会の基準に則って、施工方法や使用薬剤を決めています。
そのため、相場から大きく外れた料金になることはまずありません。
しかし、無資格の業者の中には高額の費用を請求したり、必要でない工事まで強引に提案したりする業者が存在するのが事実です。
もちろん無資格のシロアリ駆除業者でも、大多数の業者が、誠実な施工をしています。
ただ、金銭的なトラブルの可能性を避けるためには、しろあり防除施工士の資格を持つ業者を選ぶのが安心でしょう。
シロアリ駆除の業者さん選びの参考にしてほしいんだな~
ネコナース