「耐震補強」はDIYで出来る!?3つの事例とは?

耐震補強はDIYで出来る!?
地震は怖いけど、建築士に頼んで耐震診断や耐震補強するようなお金はない。そんな場合はどうしたら良いのでしょうか。実際、業者に耐震補強を依頼すると、総額で数百万以上かかることも少なくなく、そう簡単に決断できるものではありません。今回は、そんな方にも手軽にできる地震対策についてご紹介します。
耐震補強工事は、極めて高度な技術と経験が必要ですので、原則的には専門業者に依頼するのに越したことはありません。それを大前提として考えていただき、それでも自分でできるところまでやりたい、という方向けに解説します。
「大きな失敗をしない」
大きな失敗をしないこと まず自分でリフォームする際の一番のポイントは、「大きな失敗をしない」ということです。
業者に依頼する場合もそうですが、耐震補強において非常にコストがかかる部分は「現状復帰」です。
つまり、壁などを破壊して新しい強化壁を取り付けたあと、元に戻すための費用が最も高いのです。ご自身でリフォームをする場合、大掛かりなことをして万が一失敗すると、業者に依頼する以上に多額の費用がかかる可能性があります。
ですから、そのような「大きな失敗」をしないよう、低リスクでできることを選んで行うことが重要です。
それよりも、既存設置されているものが正しく機能しているかの点検と、補修が重要となります。ご自身で耐震補強する際に最もオススメなのは「ナット」です。
建物の構造にもよりますが、木造住宅の場合、さまざまなつなぎ目に「ナット」が使用されています。
そして、そのナットは時間の経過とともに徐々に緩んできますので、きちんと締めるだけでも耐震補強になります。
金具を使った耐震補強DIYについて
DIYが可能な耐震補強の代表例が「金具」を使った補強です。木造住宅の場合は、木材などの接合部分に金具が使用されています。
この金具が緩んでいたり、劣化していたりすると大地震が発生した際に建物の強度を維持できません。
まずは緩んでいる金具を締め直すとともに、劣化している部分については新たな金具を追加して補強しましょう。
耐震ラッチを活用しましょう
本や食器が地震の揺れで落ちてこないよう出来る限り扉が付いているものを使用し、使用しないときはストッパーなどの止め金具で固定して、地震の揺れで開かないようにしておきましょう。
なお、地震の際、扉が開いて中のモノが飛び出るのを防止するために取り付ける金具のことを、「耐震ラッチ」と言います。
おもに、キッチンや吊戸棚などに用いられており、最近のマンションでは新築時から標準装備されている場合もあります。
耐震マットを使って揺れを抑える
金具で壁に固定する方法と併用して利用したいのが、耐震マットです。
耐震マットとは一般的にはプラスチック製の小さなゲル状マットで、用途に合わせてハサミ等で切って使用することができます。家具などの底に耐震マットを装着することで、摩擦を利用して転倒を防ぎます。
まとめ
耐震リフォームは、金具の取り付けや壁の補強など、DIY(セルフリフォーム)で行える場合もありますが素人では対応できない工事もあります。
耐震診断を行える会社も多くあります。一度、専門業者に診断を依頼し、見積もりをとるのも良いでしょう。