基礎コンクリートのクラックはほうれい線?築11年からのアンチエイジング

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基礎コンクリートにクラックが入っていると家が老けて見える?
年齢を重ねるごとに気になってくるシワやたるみ。大手マーケティング会社の調査によると、26歳~30歳女性でほうれい線に悩む方が10.8%しかいないのに対し、31歳~35歳女性になるとほうれい線に悩む方が62.3%に跳ね上がるという結果が出ています。
家の躯体の中で、ほうれい線に似たような物と言えば、基礎コンクリートに入ったクラックでしょう。顔立ちが整っていてもほうれい線があるだけで老けて見えるように、外壁がきれいに塗装されていても基礎コンクリートにクラックがあるだけで家のビジュアル的な印象は悪くなってしまいます。
いやいや、誰もそんなところまで気にしないんじゃないの?という声もあるかもしれません。
でも、道行く人の視線の角度は、真っすぐ正面を見るのを0°として、下斜め35°と言われています。つまり、身長などにもよりますが、家のそばを歩いていて、真っ先に目に入るのが基礎コンクリートなんですよね。
特に道路沿いに建っている家は注意が必要です。近所の人が通るたび、
「あの家の基礎、ひび割れがあるんだね」「屋根も外壁もきれいなのに惜しい」「さっさと補修すればいいのに。お金がないのかな?」
と思われているかもしれません。
こちらの記事では、基礎コンクリートを補修する必要性について詳しく説明しています。
基礎コンクリートの補修は早めの対応が肝心
基礎コンクリートは30年~40年で寿命を迎える
ほうれい線に悩む女性が30歳を境に急増することはすでにお話ししたとおりです。そして、実は基礎コンクリートの寿命も30年~40年だって知っていましたか?
家の立地や環境などにも左右されますが、築30年で一度も補修されていない基礎コンクリートには不具合が多く発生します。
不具合には、クラック(ひび割れ)のほか、ジャンカやエフロがあります。
クラックをほうれい線とたとえましたが、ジャンカはニキビ、エフロはひどい乾燥肌で粉を吹いてしまったような状態です。
基礎コンクリートは寿命(30年)を迎える前にメンテナンスを
基礎コンクリートの寿命が30年と聞くと、こんな風に考える方もいるかと思います。「うちはまだ築10年ちょっとだから問題ないか」と。
結論から言うと、その考えは大きな間違いです。
ほうれい線の原因としてはビタミンCやコラーゲンといった栄養素の不足が挙げられますが、それって30歳になる前から蓄積された不摂生の結果ですよね。
基礎コンクリートの不具合も理屈は全く一緒なんです。
家にとっての不摂生とは湿気です。基礎コンクリートのクラックから湿気が入り込むことで、床下の湿度が高くなり、シロアリやカビが大量に発生します。シロアリやカビが発生すれば、家全体がボロボロになってしまうのです。
築年数が浅いうちから定期的なメンテナンスをおこなうことで、クラックの発生を未然に防げます。
幅0.3mm未満のクラックのことをヘアークラックと呼び、この段階で補修すれば修繕費も数万円程度です。しかし、これが0.3mm以上の構造クラックになると、家の規模にもよりますが100万円以上の出費は覚悟しておいた方がいいでしょう。
つまり、コンクリートが寿命を迎える前に補修することには
- コンクリートの寿命を延ばせる
- 修繕費も長い目で見ればお得
という2点のメリットがあります。
ほうれい線を放っておいたらどんどんシワが深くなってしまうのと同じで、クラックも初期に対処しないと、あっという間に構造クラックに悪化してしまいます。
ヘアークラックは築11年あたりから現れる傾向にあるので、まだ築浅だから大丈夫と油断せず、業者さんに頼んで定期的なメンテナンスをお願いしましょう。
基礎コンクリートのメンテナンスをして家をアンチエイジングしよう!
基礎コンクリートのクラックはほうれい線のように、あなたの家を築年数以上に老けて見せます。それだけでも大きな問題ですが、クラックを放置すれば、そこから湿気が入り込み、やがてあなたの家はボロボロになってしまうのです。
そのほか、基礎コンクリートにクラックが入っていると、大きな地震で家が倒壊する確率もグンと高まります。
基礎コンクリートを定期的にお手入れして、あなたの家を足元からアンチエイジングしましょう!
女性はいくつになっても若く見られたいものよ
お家ママ