ホームインスペクターとはどんな職業?ニーズが高まっている理由まで徹底解説!

目次
ホームインスペクターは「お家のお医者さん」
洋服屋さんに行ったとき、店員さんが必ず洋服の説明やおすすめの服を紹介してくれますよね。
電化製品を買いに行ったときも店員さんがお客さんの要望を聞いてくれます。
病院に行った時も一緒です。
自身の不具合や疾患について、医師と密にコミュニケーションを取らなければ、きちんとした治療を受けることはできません。
家の購入も同じです。
あなたが中古住宅を購入を検討しているとして、家の状態がわからなかったら怖くて買えないですよね。
これからご紹介するホームインスペクターは、中古住宅の売買をおこなう際、住宅の状態を把握して報告する職業です。
まさに家を診断するお医者さんのような存在なのです。
アメリカなどでは一般的になっているホームインスペクター。
こちらの記事では、そんな「お家のお医者さん」ホームインスペクターについて詳しく解説していきます。
ホームインスペクターってどんな仕事?
ホームインスペクターは脳神経外科から肛門科までを網羅?
ホームインスペクターは家の不具合を診断するお仕事です。
診断は以下の項目に及びます。
- 外壁や屋根、バルコニーなど、外回りの状態
- 床や天井、階段、ドアなど、室内の状態
- 基礎や土台など、床下の状態
- 天井裏や屋根裏の状態
- 給湯設備や環境設備など、設備全般の状態
つまり、家の上から下まで、すべてを診断するってことです。
病院で言えば、脳神経外科から皮膚科、耳鼻咽喉科、胃腸科、肛門科まで網羅しているようなものですよね。
厳密に言えば、ホームインスペクターは不具合を診断するところまでが仕事で、不具合の「治療」はおこないませんが、幅広い知識が必要な職業と言えそうです。
ホームインスペクターを利用するメリットとは?
ホームインスペクターを利用することで住宅の買主が得られるメリット
- ホームインスペクターが不具合を報告してくれることで安心が得られる
- 「欠陥住宅」をつかまされるリスクが軽減する
- 家の状態を知ることで、今後のメンテナンスに必要な費用などをあらかじめ想定できる
- 自身が家の状態を知ることで、売主と対等な関係が持てる
- 住宅の本質的な構造を知ることができる
- ホームインスペクターの報告書を家の価値をはかるための資料として残せる
ホームインスペクターを利用することで住宅の売主が得られるメリット
- 売ったあとに発生した家の不具合について、買主とのトラブルを未然に防ぐことができる
- 家の状態について買主にきちんと説明することで、売主の信頼を高めることができる
ホームインスペクターはあなたのパートナーの健康を守る「お家のお医者さん」
最近は地方の人口減少や少子化などにより、空き家が増加しています。
今後はそういった空き家の売買が活発になることが予想されます。
ホームインスペクターに仕事を依頼する方も増えていくと思われます。
冒頭でご紹介したように、ホームインスペクターは家の不具合を発見するお医者さんです。
人間が定期的に病院にかかる必要があるのと同じで、家も放っておけば不健康になってしまいます。
屋根の老朽化を放置すれば雨漏りが発生しますし、床下の基礎コンクリートにクラックが発生すれば地震によって倒壊する可能性が高まります。
ホームインスペクターに診断を依頼せず家を購入するのは、薬剤師さんの意見を聞かずに高価な薬を買うようなものです。
家はあなたと常に寄り添うパートナーのような存在です。
あなたの大切なパートナーがこの先ずっと健康でいられるよう、ぜひホームインスペクターの利用を検討してみてください。
家の不具合は早期発見・早期治療が重要なんだな~
パンダ院長