床下の基礎にドラえもんの落書きをして裁判沙汰に?

目次
床下の基礎にまつわる珍裁判をご紹介!
高くついた落書きの代償
僕は昔から落書きばかりしてきた気がします。
母の実家が建築会社だったので、仕事場に捨ててある木材に色んな絵を描いてみたり。
僕が少年だったころはまだ色々とおおらかな時代だったので、道路にチョークでいたずら書きをしたのも一度や二度ではありません。
小学校に上がってからも、板書を取るべきノートは落書きだらけ…。
そのほか、僕はやったことがありませんが、公園や駅のベンチやら、トンネル内の壁やら、街は落書きであふれかえっていると言っても過言ではありません。
人は落書きの何に魅了されるのでしょうか。
みんなどこかで、やってはいけないことをやりたいという衝動を抱えたままに生きているのかな(笑)。
こちらの記事で紹介するエピソードは、そんな衝動を解き放ってしまった哀れな男の物語です。
僕も昔はよく友達の額に肉って書いたりしたんだな~
パンダ院長
パンダ院長、意外とわんぱくだったんだウサね…
Dr.ウサ
ドラえもん落書き裁判の経緯を詳細にご紹介
建設中の基礎にあの国民的キャラの落書きが…

落書きの現場写真
原告の男性が被害を受けたのは2013年です。
2月に自宅の新築工事を建築会社(フジ住宅)に依頼し、7月に工事中の現場を訪れたそうなんです。
男にとって自分の城を築くことは人生における大きな目標のひとつ。
希望に胸躍らせて、現場を訪れたことは想像に難くありません。
しかし、そんな希望は失望に挿げ替えられました。
基礎にあの国民的キャラクターの落書きがあったのです。

ぼくドラえもん
そう、ドラえもんです。ドラミちゃんの兄貴です。
どこでもドアがあれば、世界中のお家まで往診に行けるんだな~
パンダ院長
そして裁判に発展…
原告の男性は激怒しました。
神聖な基礎部分を落書きで侮辱され、精神的な苦痛を受けたとして、2018年5月、150万円の慰謝料を求める裁判を起こしました。
一方、被告のフジ住宅は自社の過失は認めたうえで、落書き部分は完成時には見えない場所だったと弁明しました。
そして、原告の男性が精神的な苦痛を受けたとしていることについては、一般にドラえもんに差別的な意味はない。作業員に悪意はなく、精神的被害は小さいとし、争う構えを見せました。
ドラえもん基礎裁判にまつわるTwitterなどの反応をご紹介
ドラえもんの落書き「苦痛」→30万円で和解 : 読売新聞
https://t.co/UCqYYQsB37
まぁ自宅は一生モノだし怒る気持ちもわからんでもないが裁判おこすほどか?— こーら@ver2.0 (@koura007) 2018年9月11日
「玄関の基礎部分のコンクリートにドラえもんの顔が描かれている」「落書き部分は完成後に見えなくなる予定」「フジ住宅が30万円を支払う内容で和解」←見つけなければ“見ぬこと清し”で済んだろうに。 / “建築中「ドラえもん」落書き、「…” https://t.co/uNDhwyN7mL
— mohno (@mohno) 2018年9月11日
建築中「ドラえもん」落書き、「苦痛」訴訟和解 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
「穢れ」の観念だな。新築を立てる前は地鎮祭などをやったりするし、神聖であるべきというのは一般的な考えとしても理解できる。その基礎を遊び半分の仕事で穢されたわけだから慰謝料というのも理解できる。
「基礎は神聖」は事実!
個人的な意見を述べるのであれば、ちょっと落書きしてあったからといって精神的苦痛を受けるものなのかなぁと思います。
もう少し踏み込んだ言い方をするのであれば「よっぽどお金が欲しかったんかな」と(笑)。
皆さんの家が壊れてしまってもタイムふろしきで修復することはできないのですから。