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「注意!」アスベストとは何か?その問題とは?

 
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アスベストでの問題

ひと昔前まで当たり前に食されていた食物や、生活用品に使用されていた原料が、後になって健康上問題がある!なんて指摘を受けることがありますよね。

食品添加物などに関しては、近年になってぞくぞくと「有害物質が含まれていた」などの報告がなされていますし、医薬品などに関してもこの手の話題が途切れることがないのが現実です。

また建築や不動産の業界においても、建築部材に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質が、シックハウス症候群を引き起すといったニュースを耳にしたことがあることでしょう。

しかしながら、近年大いに世間やマスコミを騒がせた話題と言えば、何といっても建物に使用されているアスベスト(石綿)の問題に他なりません。

そもそもアスベストとは?

近年何かと耳にすることの多い「アスベスト」や「石綿」などといった言葉ですが、その正体や性質について詳しくご存じの方は意外と少ないと思われますので、まずはこの点からご説明を始めさせて頂きましょう。

アスベストが人体に害をなす物質であるということは誰でもご存じでしょうが、「有害物質」なんて言葉を聞くと『化学物質』をイメージされる方も多いかと思われます。

しかしながらアスベストは、元々自然界に存在している物質であり、その正体は蛇紋石や角閃石といった鉱物から採取される繊維状の物質を指す言葉です。

「鉱物なのに繊維状」というのは非常に不思議な感じも致しますが、先に挙げた石を割った際には、その断面に非常に目の細かな糸状のものが顔を覗かせるといいますから、『自然の作り出す神秘的な物質』としか言い様がありません。

そしてこのアスベスト、繊維状でありながらも高い耐火性能と耐久性を兼ね備えており、古来より「燃えない不思議な繊維」として人々から珍重されて来たのです。

やがて時代は下り、近代に入ると、このアスベストは電気製品の材料や建築部材として利用されるようになり、我が国でも一時期は「アスベストを使用していないと、建築の許可が下りない」という種類の建物まで存在していたといいます。

アスベストの恐ろしさ

先述のとおり、アスベストとは「鉱物なのに繊維状」の物質です。

そして、このアスベストは繊維状でありながら高い耐火性能と耐久性を兼ね備えており、かつては建築部材として重宝されていました。

建築部材以外にも電気製品の材料としても利用されていたため、家や普段使っている物の中にもアスベストが飛散する恐れのある物質があったということです。

経済産業省の2005年の調査では、2005年の時点で家庭用製品のうち562製品でアスベストが使用されていたと報告されています。

それ以降のデータは発見されませんでしたが、21世紀になっている2005年の時点でも、多くの製品にアスベストが利用されていたことがわかります。

アスベストに対する不安

ここまでお話して来たアスベストの解説を聞けば、この物質の恐ろしさを改めて認識させられるのと同時に、「果たして自分が住んでいる家は大丈夫なのか?」、「この前購入した投資物件には使用されていないのだろうか?」という不安が湧き上がって来ますよね。

そんな不安を解消する第一歩としてご紹介したいのが、「アスベストの使われ方」と「使用に係る法規制」のお話となります。

既にお話した様に、アスベストは飛散した細かな繊維を肺に吸い込むことにより、健康被害を生じさせる危険物質です

吹き付けアスベストの撤去ともなれば費用も膨大となりますから、中古物件を買う際などには、こうした年代によるリスク判定と並行して、専門家による鑑定も行うのが賢明です。

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お家くん

僕はいつも明日あすがベスト!!

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