自分でできる羽アリ駆除の方法と費用相場

羽アリが発生してしまう原因と、自分でできる羽アリの駆除方法を紹介しています。
羽アリが風呂場の窓や、部屋の中に大量発生したらびっくりしますよね。でも羽アリは自分で駆除できるので、あわてなくて大丈夫です。
羽アリが出ると、家がシロアリに食い尽くされていると心配になりますが、羽アリはシロアリの場合とクロアリの場合があるので落ち着いて見分けましょう。
ここでは、自分でできる羽アリ駆除の方法をご紹介します。
目次
羽アリ駆除5つの方法
スプレーで羽アリを駆除
大量に発生した羽アリを今すぐ何とかしたい場合は、アリ用のスプレーで羽アリを駆除しましょう。アース製薬の「アリコロリ」や、KINCHOの「アリキンチョール」は、クロアリにもシロアリにもすぐに効くスプレーです。虫が嫌いでシロアリだかクロアリだか、観察して判別するのも苦手という人は、殺虫スプレーで駆除するのが手軽です。
クロアリとシロアリはクロアリはハチの仲間で、シロアリはゴキブリの仲間です。本来は効く殺虫剤が違うので、アリ用の殺虫剤であれば全て両方に効くというわけではありません。スプレーを買う時は、シロアリ用かクロアリ用か、両方に効くのか調べてから買いましょう。
薬品が使えない場所は掃除機で羽アリを駆除
子どもやペットがいたり、キッチンの近くだったりと、殺虫剤を使いたくない場合は思い切って掃除機で羽アリを吸い取ってしまいましょう。
掃除機で昆虫なんて吸ったら壊れてしまうのではと思ってしまいますが、掃除機は砂や羽アリ、ゴキブリも吸って壊れません。そのかわりに、吸ったらすぐにゴミを捨ててください。掃除機に羽アリを入れたままにすると、中のほこりを食べて生き続けてしまうからです。
羽アリを吸い取った後に、掃除機の中に殺虫剤を撒いておくと紙パックを取り出す時に飛び出してくることもありません。
羽アリを吸った後の掃除機で家を掃除するのに抵抗がある方は、羽アリを吸ってゴミとして捨て終わった掃除機を、アルコールで除菌しておくと良いでしょう。
室内はコロコロで羽アリを駆除
掃除機が無くても粘着力のあるテープなどで羽アリを取ることができます。コロコロのような粘着式クリーナーが無ければ、ガムテープでもかまいません。
コロコロもガムテープも粘着力が強いので、羽アリの体の一部がくっつくだけで取ることができます。夜中に電気をつけたら羽アリが集まってきたけれど、掃除機は音がするとかけたくないという場合に使える方法です。
コロコロで目の前に見える羽アリを取り終わったら、羽アリが侵入してくる出入り口を見つけましょう。侵入口がわかったら、入ってこられないようにひとまずテープでふさいでおきます。
朝になって明るくなったら、シロアリかクロアリか見分けてシロアリだったら害があるので駆除するようにしてください。
侵入経路に市販の殺虫剤で羽アリの駆除
窓をしっかり閉めているのに、どうして羽アリが家の中に入ってくるか不思議に思う場合がありますよね。人間の目でぴったり閉じているサッシも、アリにしてみれば通れるサイズかもしれません。ほんのわずかな隙間でも、虫は入ってこれます。
窓のサッシの下やカーテンの下で羽アリを見かけるようであれば、外側の網戸や窓に殺虫剤をスプレーしておきましょう。待ち伏せ効果のある殺虫剤が効果的です。成分のところに「メトキサジアゾン」とあれば、残効性殺虫剤が入っています。
羽アリが入ってこれない網戸のサイズ
ホームセンターで小さな網目の網戸が売っているので、毎年羽アリで悩んでいたら網戸を交換するのも1つの方法です。
一般的な網戸のサイズは、1インチあたり18メッシュという規格になっています。これは網目が1.15ミリかける1.15ミリというものです。
羽アリは小さいものになると0.8ミリ程度なので、18メッシュだと入ってきてしまう可能性があるのです。
網戸で羽アリの侵入を防止したい場合は、30メッシュにしましょう。これなら網目は0.67ミリかける0.67ミリなので、小さな羽アリも入ってこられません。
バルサンで羽アリの駆除
羽アリが家の中に大量発生していて、とにかく今すぐ全滅させたかったら、床下でバルサンを焚きましょう。部屋の中でバルサンを焚くよりも、床下からのほうが効果的です。
バルサンはさまざまな種類があるので、どの種類にしようか迷いますが、シロアリでもクロアリでもバルサンの薬品が体に触れれば死にます。アリは体が小さいこともあって、殺虫剤の耐性がありません。そのため、バルサンは羽アリにとってかなり有効なのです。
ただし、バルサンが入り込めないほど狭い木材の間に入り込んでしまった羽アリは駆除できません。バルサンは木の奥のほうにまでは染み込まないので、1回だけでは全滅しません。何回かバルサンを焚いてください。
業者に羽アリ駆除を頼んだ時の費用相場
1平米あたり1,500円から4,000円になります。50平米の家でしたら7万5,000円から20万円ほどです。かなり値段にひらきがありますよね。
値段が低いと効果が薄くて、高いから良いというわけではありません。
業者を選ぶ時は、作業員が「しろあり防除士」の資格を持っているかどうかが1つのポイントになります。「しろあり防除士」の資格を持っている業者は、「日本しろあり対策協会」のホームページで検索することが可能です。資格が無ければゴキブリなどの害虫駆除業者であっても、しろありには詳しくない場合があります。
羽アリを駆除する時の注意点
羽アリを殺虫剤でスプレーしたら、そのまま死骸は放置せず掃除機やほうきで掃除して片付けましょう。大量発生した羽アリの死骸を片付けるのは気持ち悪いですが、昆虫の死骸をそのままにしているとゴキブリが寄ってくる可能性があるからです。
羽アリの死骸を鳥が食べてくれれば良いと思うかもしれませんが、殺虫剤がついた昆虫は鳥は食べません。ゴキブリや殺虫剤に耐性があるので、羽アリの死骸を食べに来る場合があるのです。
まとめ
羽アリは家の木材を食い尽くすシロアリと、害は無いクロアリがいることがわかりました。シロアリの羽アリでもクロアリの羽アリでも、大量発生したら掃除機で吸ったり、粘着テープで駆除したりして、虫の死骸を家の中や周辺に残さないようにしましょう。
シロアリの羽アリだと家の木材の中に巣が作られている可能性があるので、床下からバルサンを焚いたり、シロアリの通り道にまちぶせタイプの殺虫剤をまいてみたりしてください。