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外壁塗装で使われる水性塗料と油性塗料の違いとは?

 
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この記事では外壁塗装に使われる塗料の違い、水性塗料と油性塗料の違いやメリット・デメリットについて紹介していきます。

 

水性と油性(溶剤)がある外壁塗装用塗料

外壁塗装は、マイホームのメンテナンスの1つです。

その目的は、塗装面の劣化によって衰えた防水性などを再び向上させて住宅の耐久性をアップすることや外観の美しさを取り戻すことなど、さまざまあります。

気になるのは、塗料の名称とともに並んだアクリルやらウレタンなどの樹脂名や、水性や油性(溶剤)といった表記です。

ここでは、水性塗料と油性塗料について、その特徴などの違いやメリット・デメリットなどを解説していきます。

 

外壁塗装用塗料のグレードを決める主成分・樹脂

 

まずは外壁塗装に使われる塗料に表記されている樹脂について、確認しましょう。

塗料は原料に樹脂を使用していますが、この樹脂の種類が違い、それによってその塗料のグレードが決まります。

グレードと耐久性はほぼ比例しているので、グレードが上がれば上がるほど耐用年数が高い塗料となります。

 

塗料に使われる代表的な樹脂と耐用年数

  • アクリル樹脂→アクリル塗料:4~5年
  • ウレタン樹脂→ウレタン塗料:7~10年
  • シリコン樹脂→シリコン塗料:10~13年
  • フッ素樹脂→フッ素塗料:15~20年

ちなみに費用対効果の高さから、最近人気の高い「ラジカル塗料」に含まれる樹脂は、

「アクリル」「シリコン」「フッ素」など、様々なパターンがあります。

【※ラジカル塗料のラジカルとは、ラジカル制御型チタンというものが入った塗料のことを指します。】

外壁塗装の塗料は含まれる塗料の種類によって、耐用年数が変わることがわかると思います。

 

溶剤の違いが決める水性&油性(溶剤)塗料

 

外壁塗装に使われる塗料の原料は、上記の樹脂に加えて、色のもとになる顔料と塗布面の機能を方向付ける添加物からできています。

大概が液状塗料と呼ばれるものですが、完全な液体ではなく、濃度が高いため、液体で薄めて(溶かして)壁に塗布します。

この薄める液体が何であるか、その違いによって水性塗料か油性塗料かが決まります。

水性塗料は水で、油性塗料はシンナーなどの溶剤を使用します。

希釈率などは、製品によって違い、メーカーがそれぞれ細かく規定しています。

また、外壁塗装を行う日の季節や天気、気温、塗り方によっても希釈率に違いが出ます。

 

油性(溶剤)塗料の特徴

 

一般的に油性塗料と言われていますが、これは溶剤で溶かす溶剤塗料のことです。

水性の対義語として油性塗料という言葉が使われるようになったようです。

油性塗料はシンナーなどの有機溶剤を使用して薄めます。

有機溶剤は、「ほかの物質を溶かすための物質」であり、とても危険な存在です。

揮発性があるため、空気に触れた状態でそばにあるだけでも体調への影響がありますので、扱う人は十分な注意を払い、定期的な健康診断が厚生労働省によって定められています。

また、油性(溶剤)塗料は、溶剤(強溶剤)弱溶剤に分かれています。

溶剤(シンナー)にもたくさんの種類があり、以前は強力な溶剤を使って塗料を溶かす油性(溶剤)塗料が主流でした。

そのため、上記で紹介した通り、環境や人への悪影響が大きく、環境破壊や健康被害の原因にもなるといわれていました。

しかし、現在では弱い溶剤でも溶ける油性(溶剤)塗料の開発が行われ、弱溶剤の塗料が多く出回るようになってきています。

 

油性塗料のメリット・デメリット

 

油性(溶剤)塗料について、外壁塗装を行う際のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

 

メリット

  • 密着性が高く、はがれにくい塗膜
  • 施工性に富んでいるので下塗りが必要ない塗料もある
  • 強く強力な塗膜が作れる
  • 金属にも密着する
  • 乾燥が早い
  • ツヤが美しく出て、維持しやすい

 

デメリット

  • 臭いがきつく、塗布する際は注意が必要
  • 有機溶剤を使用するため価格が高い
  • 保管が難しい
  • 取り扱いに注意が必要

 

水性塗料の特徴

 

溶剤を使わないで水で薄められるのが水溶性塗料です。

しかし、まったくの無害というわけではなく、塗料を安定させるために溶剤が若干使われています。

そのため臭いも少しありますし、使用する際は換気も必要です。

 

水性塗料のメリット・デメリット

 

水性塗料について、外壁塗装を行う際のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

 

メリット

  • 臭いが少ない
  • 塗布中の近隣への影響が少ない
  • 油性塗料に比べて保管がラクで、危険性が少ない
  • 油性塗料に比べて若干価格が安い

 

デメリット

  • 油性塗料と比べて耐久性で劣る
  • 塗布できない下地がある(鉄などの金属他)
  • ツヤが維持できない
  • 塗布する際の気候を選ぶ
  • (気温が低いと塗布できない、雨だと乾きづらいなど)

 

まとめ

 

油性塗料と水性塗料の違いはお判りいただけたでしょうか?

水性塗料のデメリットとして、油性塗料と比べて耐久性が劣るとしています。

しかし、現在は環境や健康に配慮する意識が高まり、なるべく害がなく、性能の高い塗料の開発や販売されています。

そのため、水性塗料も油性塗料に劣らない性能を備えていると実感している外壁塗装業者も多くいます。

これからはより安全な塗料の開発がさらに進み、施工者にも安全な水性塗料が一層選ばれる時代が加速していくと考えられるでしょう。

 

 

 

 

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