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外壁のサイディングボードの劣化について解説します!

 
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住宅の外壁材にはモルタルを使用することが多くありましたが、近年ではサイディングボードが主流となっています。

この記事では、サイディングボードの材質別に【特徴・費用・寿命】について詳しく解説します。

また、大事な家の美観を保ち、雨漏りなどのリスクを減らすには、外壁のメンテナンスは欠かせません。

すでに外壁にサイディングボードを採用している方や、サイディング外壁をご検討中の方は、サイディングボードに起こる劣化や補修方法も一緒にチェックしてみましょう。

 

サイディングとは?種類(素材)別の特徴・費用・寿命

サイディングは「サイディングボード」と呼ばれる板状の外壁材で、板状のパネルになっているため、外壁に張り付けていくだけで施工できます。

従来の外壁材よりも手間がかからないので、工事期間が短く費用が安く済むのが特徴です。

また、カラーや柄の種類も豊富に揃っていることから、理想通りの外観が作りやすいメリットもあります。

 

サイディングボードの種類・特徴・費用・寿命について

 

サイディングボードの材質には主に4つの種類があります。それぞれの特徴や費用、平均寿命(耐用年数目安・メンテナンス目安)を見てみましょう。

 

窯業系サイディング

 

サイディング外壁でもっとも普及しているのが、セメントと繊維質原料を混ぜて作られる「窯業系(ようぎょうけい)サイディング」です。

強度があるのが特徴で、耐震性・防音性・耐火性に優れています。

デザインも豊富に揃っているため、理想の外観を作るのに最適な外壁材です。

費用目安:4,500円~8,000円/㎡

耐用年数目安:40年

メンテナンス目安:7年~8年

 

金属系サイディング

 

「金属系サイディング」はアルミやスチール、ガルバリウム鋼板などの金属素材で作られた外壁材です。

軽量で耐久性が高く、断熱性・耐震性に優れています。

また、水にも強く凍結が起きにくい性質もあります。

金属素材ですが、石壁調や木目調などさまざまなデザインがあるので、自分の好みに合わせて選べます。

費用目安:3,000円~7,000円/㎡

耐用年数目安:40年

メンテナンス目安:10年~15年

 

樹脂系サイディング

 

「樹脂系サイディング」は塩化ビニル樹脂を原料とした外壁材で、耐久性・耐候性・撥水性に優れているのが特徴です。

施工の際にコーキング剤(シーリング剤)を必要としないため、メンテナンスが楽なメリットがあります。

ただし、デザインのバリエーションが少なく、日本ではあまり普及していません。

費用目安:3,000円~5,000円/㎡

耐用年数目安:40年

メンテナンス目安:10~20年

 

木質系サイディング

 

「木質系サイディング」は天然木や木質繊維で作られている外壁材です。

断熱性に優れた特徴があり、環境に優しく温もりのある風合いを感じられます。

不燃処理を施したタイプもありますが、基本的には防火性が低く、こまめなメンテナンスが必要です。

費用目安:3,000円~10,000円/㎡

耐用年数目安:40年

メンテナンス目安:8年~12年

 

サイディングボードが劣化すると?

 

サイディングボードは材質によって寿命は異なりますが、環境の影響で劣化が早まることがあります。

外壁は見た目をよくするだけでなく、雨漏りや建物全体の劣化から守る役割があるため、サイディングボードの性能が落ちた状態で放置するのは危険です。

メンテナンス目安寿命にかかわらず定期的に点検を行い、劣化症状を確認したら早急に補修を行うようにしましょう。

 

サイディングボードの劣化チェックポイント

 

サイディングボードにはどのような劣化が起こるのでしょうか。

異変を見逃さないために、サイディングボードに起こる症状を確認しておきましょう。

 

チョーキング

 

外壁を触ったときに、粉状のものが手につく劣化症状を「チョーキング」といいます。

これは塗膜が劣化して、塗料に含まれている顔料が粉化しているのが原因です。クリアー塗装の場合はチョーキングが起こりません。

 

カビや藻

 

家の周りに川や湖があったり、緑の多い場所であったりする場合は、外壁にカビや藻が発生するケースがあります。

カビや藻は水分の多い場所に発生しやすいため、経年劣化に限らず新しい外壁にも起こることがあります。

梅雨の時期や、水分が乾きにくいデザインの場合も注意が必要です。

 

塗膜の剥がれ

 

サイディングボードに水分が染み込んだままにしたり、チョーキングなどの劣化を放置していたりすると、塗膜表面の剥がれが起こるケースがあります。

塗膜が剥がれた部分から内部に水が侵入してしまうと、構造材に影響を与えることも。

建物内部にまで影響が広がると補修が大掛かりになる場合もあるので早めに対処しましょう。

 

ひび割れ(クラック)・反り・欠け

 

表面の塗膜劣化から、雨水の侵入によってサイディングボード自体にひび割れが発生することもあります。

また、経年劣化によってサイディングボードが反ったり欠けたりする場合もあるため、見た目に異変を感じたら補修を行いましょう。

 

コーキングの劣化

 

コーキングはサイディングボードの目地を埋めているゴム状のパッキンのことで、防水性や気密性を高める役割があります。

サイディングボード自体には問題がない場合でも、紫外線などの影響によってコーキングに亀裂が入っていたり、剥がれていたりする場合は補修しておきましょう。

 

サイディングボードの補修方法とは?

 

サイディングボードに劣化が起きている場合はどのような補修方法が行われるのでしょうか。3つの補修方法について解説します。

 

コーキング(シーリング)の打ち直し

 

コーキングに劣化がある場合は、既存のコーキング剤を撤去して、新しいコーキング剤を打ち直す方法で補修できます。

また、状態によっては既存のコーキング剤の上から補充する方法もあります。

 

サイディングボードの塗り替え

 

チョーキングや塗膜の劣化が起きている場合は、サイディング塗装をし直すことで補修できます。

サイディング塗装は使用する下塗り材や塗料によって耐久性も異なるため、塗装業者とよく相談して選びましょう。

 

サイディングボードの張り替え

 

ひび割れクラックや反り、欠けなど、サイディングボード自体に影響が及んでいる場合は、サイディングボードの張り替えで補修が可能です。

サイディングボードの張り替えは、既存サイディングボードを撤去して新しくする方法や、既存サイディングボードの上から重ねて張る方法があります。

適切な方法で施工を行うためにも、施工実績の多い優良業者に依頼しましょう。

 

まとめ

 

サイディングボードはメリットが多くデザイン性も高いため、快適な家づくりにぴったりの外壁材です。

しかし、サイディングボードだけでなく、どんな外壁材も環境や経年によって劣化が起こります。

まずは、定期的に点検を行って早めに劣化症状を見つけることが大切です。

大事な家の寿命を長くするためにも、リフォーム専門業者に点検・メンテナンスを依頼してみましょう。

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