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シロアリ業者の選び方と気を付けるポイント

 
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現在のネット情報は一部の悪質な業者によって、口コミ・評判対策など情報が操作されているため、ネット情報を鵜呑みにしてしまうと業者選びを失敗してしまいます。また、近年はWEB上で集客を行い業者に取り次ぐだけの紹介業者が増えていますが、シロアリ防除業務の妥当性の判断ができないため、様々なリスク・トラブルが隠れています。

 

シロアリ業者の選び方で注意すること

今、この記事をご覧になられている方は、インターネットでシロアリ業者を探されている方がほとんどだと思います。ところが、このインターネットには表面上の言葉だけで中身がない宣伝広告や情報サイトが多くあります。間違えた情報を参考にすると誤った判断をしてしまいます。そこで、まず初めに、シロアリ業者を選ぶ時にインターネットの宣伝広告に惑わされないように注意することをお伝えします。

 

工法や資格でシロアリ駆除ができる訳ではないのです。

≪「シロアリ対策協会の指定工法」というPRは”素人業者丸出し”なのです ≫

 

「シロアリ対策協会の指定工法を採用」という広告がありますが、防除施工標準仕様書では土壌と木部の二段階処理を行う考え方や安全対策などが記載されています。しかし、実際の現場では、物件によって状況が違うため、根拠となる知識や被害現場経験を活かして、その家ごとに処理方法を考える必要があり、仕様書で駆除・予防ができるわけではありません。従って、シロアリに精通している専門業者はこのようなPRはしません。

 

ところが、シロアリの専門でない業者であっても「当社は協会の指定工法を採用!」と言えるため、タチの悪いことに「当社は指定工法だから他と同じ」と宣伝しています。要するに、「指定工法を採用!」とPRする業者は、素人であるのを隠し玄人を装う為に協会の権威を都合良く利用しているだけで、”素人ならではの宣伝”なのです。

 

≪しろあり防除施工士は”最低限の知識”があることを証明する資格≫

しろあり防除施工士

また、しろあり防除施工士の資格はシロアリに関する仕事をするに当たって最低限の知識を持っている目安となる資格です。この資格があるからシロアリ駆除ができるということではありません。筆者は、しろあり防除施工士の他にも、木材劣化診断士や文化財虫菌害防除作業主任者など珍しい資格も保有していますが、資格があるから優秀な施工士である訳ではありません。資格は最低限の知識があることの目安です。

シロアリ駆除では、根拠となる知識の他に、”多くの被害現場での経験が重要”になります。

 

「5年保証付」と「5年保証ができるか」は別問題

インターネットには安いシロアリ駆除で5年保証付でこの業者はおススメですよという自作自演とも思われる宣伝広告が溢れていますが、現実には5年保証書が発行されることと5年保証ができるかは別問題なのです。

安くても倒産間際の業者であれば、薬剤の希釈倍率が大きく、シロアリが発生してしても保証がされず、結局、高いお金を支払う結果になってしまいます。

 

5年保証の価値は業者によって違うことを認識しておきましょう。

 

誰と契約をするのかに注意しましょう

 

工事の質と保証の価値はシロアリ業者によって違うことをお伝えしました。

そこで、シロアリ業者を選ぶ時には、

「誰と契約をし、工事や保証は誰が行うのか?」に注意しましょう。

理由は、広告を見た会社と契約をする会社が違うことがあるからです。

 

「請負」は工事に責任があるが「紹介」は責任がない

例えば、「東証上場」「平米1200円」「5年保証」というWEB広告でも、

実際に調査・見積もりに来て工事契約を結び、工事や保証を行うのは広告主とは関係ない開業したばかりの個人事業主ということがあります。

この場合、広告を見て電話した会社は取次だけで実際に調査や見積もりにくるのは別の会社です。契約をして工事と5年保証をするのは東証上場の会社ではなく、工事を任せたシロアリ業者です。

 

初めに言いましたが、

何故、どの会社と契約をするのかに注意しなければいけないのかの理由は、工事の内容も保証の価値もシロアリ業者によって違うからです。

シロアリ工事の内容も質も業者によって違います。「シロアリ対策協会の指定工法を採用」という、あたかも工事の内容が統一されているかのように誤認してしまう表現の広告が横行していますが、現実には物件ごとに状況は違いますので担当施工士の知識と経験が重要になります。工法を採用することは誰でもできますが、シロアリ駆除・予防施工の精度は別問題です。工法や資格では駆除はできません。

 

5年保証も、仕事の多いシロアリ業者と仕事の少ないシロアリ業者では保証の価値が違います。何故なら、工事を頼んだ会社が倒産すれば保証を受けれないからです。

 

つまり、シロアリ業者を選ぶ時には、契約を結ぶ会社の専門性と保証の可能性について注意する必要があり、専門外の業者や採算が取れない料金、販路が少ない業者は危険ということです。

 

まとめ

はじめに、工事の質と保証の価値はシロアリ業者によって違うことをお伝えしました。インターネット上で業者を探すときは、工事・保証・アフターをする業者はどこなのか?に注意しなければいけません。また、インターネット上では口コミ宣伝対策が行われており、良い口コミほど当てになりませんので、シロアリ業者選びでは何が重要なのかを知り、自分で何故なのかを考えて判断することが大切です。

シロアリ業者選びで失敗しないためには、シロアリ業者に必要な「シロアリ駆除の技術力」「保証の実現性」「社会性」を前提として、料金とのバランスを考えてシロアリ業者を選ぶことが重要です。

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